
Bリーグ1部(B1)は18日から20日にかけて各地でレギュラーシーズンの第33節が行われ、中地区首位の三遠ネオフェニックスはホームの浜松アリーナで同3位のシーホース三河と対戦した。
19日の第1戦では出だしから三河にリードを許し、72−80で敗戦。2連敗で迎えた第2戦は序盤、デイビッド・ヌワバの連続得点や、強固なディフェンスで24秒バイオレーションを誘発するなど、好調な滑り出しを見せる。46−51と5点ビハインドで前半を折り返すと、後半は3Q序盤にデイビッド・ダジンスキーの3ポイントシュートが決まるなど流れを引き戻すことに成功。それでも、第4Qには三河のオフェンスを止めることができず、大きく離され73−89で敗戦。今季初のホーム連敗で通算3連敗とし、地区優勝は次戦以降に持ち越しとなった。
三遠は第2戦でダジンスキーが20得点9リバウンド、ヌワバが14得点、大浦颯太が12得点を記録した。第2戦後の記者会見では大野篤史HC、佐々木隆成、大浦が記者の質問に答えた。
大野篤史HCの三河戦後のコメント
-三河戦の総括
途中まで我慢強く戦えていましたけど、僕にはメルトダウン(崩壊)しているようにしか見えない。そこを変えていかなきゃいけないし、彼らにちょっと話したんですけど「去年の悔しさを忘れてないよね」って。自分たちはやっぱり去年、ここ(終盤戦)で少しは落ちてしまって、CSを乗り切ることができなかった。勝ち進むことができなかった。このままでは去年と変わらないんじゃないかっていう話をしました。
彼らはすごく生活も仲いいんですよね、普通に。今、その生活の中のリレーションシップ(関係性)を、仕事の中で言いたくないこと、言いにくいことでもその信頼関係があれば言えるはずだよねって。いい時には誰でも口を開くことができる。言葉を話すことができる、伝えることができるんですけど、悪い時にこそ、今こそ口を開こう、伝えようよ(と伝えた)。何か変えないとこのまま進んでしまう。「時間だけが進んで、タイムアップしてしまうよ」「何かを変えよう」ということを話しました。
いろんな意見が出てきた中で、それは「みんなでやろうね」(という話になった)。何も変えずにこのまま行くよりは、変えたことが間違っていた方がいい。そっちの方が後悔しない。今、過ぎたことを後悔しても取り戻せないけど、今から変えられるものに関しては、どんどん悩もうよ(と話した)。過ぎたものに悩むのではなくて、今から自分たちが良くなるために必要なことをどんどんどんどん口に出して。で、それが間違っててもいい。その答えは一か月後にしか出ないから。ただ、一か月後に何も変えなかった時に、何も変えなかったからって後悔するぐらいだったら、今変えようねという話をしました。
もう一回ベースに立ち返らないといけないと言うプレーヤーもいました。彼らの声をしっかり次のゲームに、またCSに向けてコートで表現できるようにやっていきたいなと思っています。

−40分間の集中力が続かず敗戦に繋がったと感じるか
どちらかというと単発なミスはすごい多かったかなと。自分たちで我慢強く戦っている中で、ディフェンスのローテーションだったり、オフェンスでは淡白なシュートを打ってしまったり。まだまだ時間と点差を考えれば、もっとベストショットが生み出せるポゼッションが何個かあったかなと思います。
そこはやっぱり経験だと思うし、それを打つなとは言わないですけど、しっかりディシジョンメイキング、状況判断をしていけるように、良い判断をしていけるように、しっかり若い選手たちにはサポートしてあげたいなと思いますし、チームショットを打つっということが一番重要。自分たちのリバウンドのルールもありますし、誰もが予期していないようなショットを打ってしまっているところが2ポゼッションあって、そこから逆速攻を食らってしまった。そこでもったいない点数を与えているというところは、もちろん見受けられたかなと思っています。
佐々木隆成の三河戦後のコメント
―三河戦の総括
今までずっと応援してくれていたブースターの方たちの前で地区優勝を決めたいと個人的には思っていた。叶いませんでしたが、まだ終わったわけではないですし、僕たちの目標っていうのはCSで勝つことなので、今からどうCSに向かっていくのかっていうのを考えながらやっていきたいなと思います。

大浦颯太の三河戦後のコメント
―三河戦の総括
40分間通して自分たちのバスケットが対策されていく中で、できないにせよ、ディフェンスだったり、エナジーのところで相手を上回らないと勝てないと思いますし、これまで勝ってきた時はそういったところができていたので、もう一回チームとして一からやれればなと思う試合でした。

(榊原かよこ)