Bリーグ2部(B2)は、14日と15日の両日、各地でレギュラーシーズン第12節の試合が行われ、東地区首位のアルティーリ千葉はホームの千葉ポートアリーナにて同地区4位の信州ブレイブウォリアーズと対戦した。
第11節終了時点で20勝1敗とリーグベストの成績を誇るA千葉は、14日の第1戦の試合開始直後から本領発揮。第1クォーターからブランドン・アシュリーらが得点を重ね、27-10と信州を大きく引き離すことに成功。その後もリードを守りきり、90-73で勝利を収めた。
第2戦は第1戦の修正をしてきた信州とリードチェンジを繰り返す展開に。後半、信州の攻撃に押され3Q終盤に68-63と5点差まで詰められたものの、アシュリーやデレク・パードンを中心にリバウンドを起点に再び流れをつかみ、89-77で試合終了。上位チームの対戦らしく最後の最後まで攻防が続いた第2節も制し、22勝目を飾った。
第2戦ではアシュリーがチーム最多となる22得点12リバウンド、パードンが19得点12リバウンドと、外国籍2名がダブルダブルを達成。リバウンドに対しての強い意識が示される結果となった。そのほか杉本慶が9得点5リバウンド6アシストの活躍を見せた。A千葉は第12節を終えた時点で、22勝1敗と驚異的な強さを見せ、東地区首位を独走。次節は18日に同地区6位の山形ワイヴァンズをホームに迎える。
第2戦後の記者会見では、アンドレ・レマニスHCとアシュリーが記者の質問に答えた。
アンドレ・レマニスHCの信州戦後のコメント
ー信州戦・第2戦の総括
昨日も(第1戦後の会見で)話したんですけど、信州さんは土曜日に負けた後に日曜日に負けたことがなくて、多くのいいチームは全体的にそうなんですが、信州さんもいいチームなので、特に負けた後というのはより一層、気合を入れてきて、フィジカルにやってくるからこその結果だと思っています。それに対して自分たちがどう対応できるか、どう戦うのかといういい機会だったと思っています。
振り返ってスタッツを見て、3ポイントが6本だったんですけれども、かなりバスケットアタックが多かった証拠かなと思っています。それも、信州さんのディフェンスへのアジャストによる結果だったんじゃないかなと思います。しっかりと、リードの中や、詰められた時でも冷静に判断をして、最後まで試合を運ぶことができたなと思っていますし、ディフェンスでのエナジーで、いいディフェンスの形を作って信州さんを止めることができたという、そういった展開をいくつか作れたというのが、良かったんじゃないかなと思っています。ここから連戦が続くので、また次に繋げられたらと思います。
ーB2優勝やB1昇格に向けてのチームづくり
今のチームはかなりいい状態だと思っています。対応力だったり、ディフェンスを信頼してプレーできることもそうなんですが、層が厚いチームである中で、プレータイムを全員に上手く渡すことはできないということがあるんですが、全員が努力していますし、同じだけ頑張っている。その中でもプレータイムがもらえないからといってモチベーションを下げたりとか、チームの雰囲気を悪くする選手がいるわけではなく、しっかりとチームの結束力が高いというのは、非常に、コーチとしては素晴らしい状態だなと思っています。
修正点に関してはあまり細かいところはお伝えできないんですが、自分がモットーとしている「毎日、何かしら小さいことでもいいので、しっかりと成長して積み上げていく」っていうことをやっていこうかなと思っています。
ブランドン・アシュリーの信州戦後のコメント
ー信州戦・第2戦の総括
信州さんは今日(第2戦)の方がよりエナジー高く、フィジカルに、アグレッシブにやってくるかなと予想していました。彼らのバスケットのスタイルの1つでもあるんですけど、それを表現してくるのかなと思っていました。その中でも、我々が自分たちのバスケットをしっかり貫いて、最後までいい戦いを見せることができて良かったかなと思っています。
ーリバウンドやセカンドチャンスに対する意識
(他の試合と)特に何か変えたりということはないんですが、チームとしても常にオフェンス、ディフェンスリバウンドをしっかりと取りにいくということをフォーカスしていて、特にオフェンス(リバウンド)に関してはもう1ポゼッション自分たちにチャンスにはなるので、そういった意味で、チームとしてそこは取り組んでいます。
ーB2優勝やB1昇格に向けて
非常にいいスタートは切れているんですが、油断できるものはないですし、特に自分たちは何も成し遂げてはいないと思っている。自分がここにいる(過去)2シーズン、非常にいいレギュラシーズンだったんですが、いい形で最後を終えることができなかったということがある。とにかく毎日少しずつ改善を重ねることと、実際にプレイオフがきたらその時(プレイオフ)に向けて準備するんですが、まずは1試合1試合目の前のところに取り組んでいこうと思います。