
Bリーグ2部(B2)は、14日と15日の両日、各地でレギュラーシーズンの第12節の試合が行われ、東地区4位の信州ブレイブウォリアーズはアウェイの千葉ポートアリーナにて同地区首位のアルティーリ千葉と対戦した。
14日に行われた第1戦では、序盤からA千葉のペースに引き込まれ、第1クォーター終了時点で10-27と大きく点差が開いた。第2クォーターから立て直しを図り3ポイントシュートを果敢に打つ場面も見られたが、点差を最後まで埋められず。73-90と上位対決の第1戦で黒星を喫した。
第2戦、出だしから勢いを持って挑んだ信州は、ぺリン・ビュフォードの初得点を皮切りに一進一退の攻防を見せていく。第2クォーター中盤にエリエット・ドンリーが怪我でコートを離れるなど主力を欠く場面もあったが、前半終了時点で37-50と持ち堪えた。後半、第3Qにドンリーが復帰すると、石川海斗やウェイン・マーシャルが堅実に得点を重ね、テレンス・ウッドベリーの連続3Pシュート、ビュフォードの連続得点で追い上げを見せる。しかし、5点差まで詰め寄ったものの、その後はA千葉にインサイドを攻め込まれ、77-89で敗戦。2連敗で上位対決を終える形となった。
第2戦ではキャプテンの石川がチーム最長となる34分50秒の出場で8得点7アシストを記録。試合中盤、チームに流れを呼び込んだウッドベリーはフリースロー成功率を100パーセント、3Pシュート4本(成功率66.7%)を含む24得点9リバウンドを記録したほか、マーシャルとビュフォード、ドンリーも二桁得点の活躍を見せた。信州は開幕戦で対戦した福井ブローウィンズ戦以来の連敗となったが、通算15勝8敗で東地区4位をキープ。アルティーリ千葉は通算22勝1敗でリーグ首位を守っている。信州は次節、18日に西地区首位のライジングゼファー福岡と対戦する。
試合後の会見では、勝久マイケルHCとドンリーが記者の質問に答えた。

勝久マイケルHCのA千葉戦後のコメント
ーA千葉戦・第2戦の総括
まずは、選手たちを誇らしく思います。最後まで、フィジカルな戦いの中で体を張ってファイトしていました。出だしからアクシデントがあったり、ローテーションがちょっとぐちゃぐちゃになったんですけど、その中でも昨日(第1戦)よりいいところも見せましたし、上手くいくところもありました。準備していないスモールラインナップもいきなり必要になったりして、選手達はそういう時間帯でも耐えていましたし、最終的にはインサイドとリバウンド、ペイント(エリア)での56点、フリースロー、リバウンド、セカンドチャンス。こういうところで決まったゲームでした。
ハイになりすぎず、ローになりすぎないことが大事な中で、選手たちの体のあり方、ファイトの仕方は誇らしく思うと同時に、ファイトしたい気持ちは素晴らしかったんですが、そこだけでなく、不意にフラストレーション溜まったりすることもあったりした。(その中で)ローになりすぎないからチームには言えたことなんですが、40分、もうちょっと我慢強く冷静に遂行するということは、まだまだ出来ること、成長出来ることなので、次回やり返せるようにしていきたいです。
最後に言いたいのは、2日間、信州ブースターの応援は素晴らしかったということです。楽しみだった(今節の)ゲームに向け、あれくらい多くのブースターに来ていただくことを期待していたので、あそこは本当に嬉しかったです。
ーチームで共有されるメンタルの強さ
海斗が言ったように、第1戦の10ー27でしたっけ、この第1クォーターで全てが決まったと思うんですけど、みんなコンペティター(競争心が激しい)だし、昨日は悔しいし、みんないいバスケットしたい、我々のバスケットがしたい、成長したい、やり返したい、というような色んな思いがそれぞれあるから、各自で昨日の夜、今朝、メンタルの準備、フィジカルの準備していたと思います。表情を見て必ず分かるんですけど、ミーティングだったり。
今日(第2戦)に向けてのミーティングのビデオを見せて、話しながらみんなの目を見て、みんなの表情見て、先ほど話したようなそういう気持ちを持っているということを一つ一つ感じ取れたので、そういうメンタルだから引きずらずにやれたんだと思います。今日、昨日よりいいスタートを切りたい中でいきなりローテーションが狂ったので、プランは色々変わりましたけど、本当はもっともっといいスタートを切れたんじゃないかとは思いますけど、そんな中でも良く我慢してくれました、選手たちは。
ーローテーションが崩れた中でも頑張りを見せた選手たちの評価
(大智もエリオットも新加入ではないんですけど)あの二人も素晴らしい人間性のうえ、タフなハートを持っていて。(負傷に関して)我々は審判をコントロール出来るわけではないので、我々がコントロール出来るのは何かといったら、シューターへの付き方、オフボール、スクリーンの抜け方というところ。負傷しているエリオットに指摘しても、正しい、いい表情で、いい目で、もちろん悔しいんですけど、自分が何をもっとよくやれるかっていうことに目を向けれる人間性。なので、後半戻しても大丈夫って言われた時には、頼もしいですし、そういうメンタルだからやってくれるかなと思っていました。
ー次節・次々節の上位チーム対決に向けて
富山はタレントもありますし、色んなチェンジングディフェンスをしてくるチームで、色々考えさせようとしてくるチームなんですけど、原理原則でプレーして、我々のバスケットをしていくことが大事なんですけど、まずは福岡のことしか考えてないです。

エリエット・ドンリーのA千葉戦後のコメント
ーA千葉・第2戦の総括
残念な部分がいっぱいあると思うので、負けた2試合なんですけど色んな学ぶことがあると思う。次に対戦するときは2勝したいと思っています。
ー負傷後もコートに立ち続けた理由
メンバーが少ないところで、休む余裕がないっていうのもあるし、(試合中の負傷の)痛みは別にそんな悪くなんですけど(止血が大変で)、止まって、チームのために出来ることはやりたいと思って、頑張って試合に参加しています。
ー上位チーム対決に向けて
福岡も強いチームだし、富山も強いチームだし、ファン・ブースターの影響や力がチームにとってとても強い。(チームの頑張りと)応援の力を使って勝ちたい。一緒に頑張りましょう。
