Bリーグ2部・東地区の山形ワイヴァンズは3日、アウェイのホワイトリングで同地区の信州ブレイブウォリアーズと対戦し、76-102で敗れた。
第6節では、ルーズベルト・アダムスやレオナルド・デメトリオら主力が欠場となり、苦しい戦いを強いられると見られていた。しかし、2日の第1戦では出だしからジェームズ・ベルが3ポイントシュートを高確率で沈めて流れを掴むと、「5アウト」特有の早い展開で相手のディフェンスをほんろう。最後まで主導権を譲らず、74-64と敵地で貴重な白星をつかんだ。
3日の第2戦では、信州に26点差で敗れたものの、岡島和真がドライブから連続で得点を重ねたり、積極的なゾーンプレスからスティールを狙うなど、ボールに対しての執着心を見せ、メンバーが揃わない中でも戦う姿勢を崩さなかった。
山形は第2戦ではジェームズ・ベルが21得点、岡島が19得点、ティモシー・ホリフィールドが19得点を記録。試合後の記者会見では、石川裕一ヘッドコーチ(HC)が記者の質問に答えた。
石川裕一HCの信州戦第2戦後のコメント
ー信州戦の第2戦の総括
トータルで見て、昨日(第1戦)と逆のような展開になったゲームだったかなと思います。試合の出だしは信州さんの激しいディフェンスに受けに回ってしまって、最初に8-0のランを作られてしまい、自分たちが後手に回ってしまった。あとはゲームを通して、僕たちの方が1on1が増えてしまって向こうのディフェンスにやりたいことをやらせてしまった。(第1戦とは)逆に信州さんの方に気持ちの良いチームバスケットをやらせてしまったゲームだったのかなと今は感じています。
ただ、本当に外国籍を中心に長い時間戦ってくれて、そんな中でも、後半も10点差ぐらいで食らいついていけていたところもあった。自分たちで試合をしていく中で、今日(第2戦)の出だしの部分など課題はある中で、食らいついていけているところからどうしていくか。特にこういう信州さんみたいな素晴らしいチームに対して、どうやってそのもう一歩っていうところをやっていけるかっていうのはこのシーズンはすごく必要なところだと感じています。また来週以降に繋がるようにしていきたいと思います。
ー「もう一歩」は具体的にどのような部分か
シンプルに、例えば自分たちがディフェンスだったら、相手の強いところを消しにいける力。オフェンスだったら、相手がどういうディフェンスをやっているから、こういうシュートを打っていこうだったりとか。そういうところを今はすごく感じています。結局、そこが今日は例えば3クォーター(Q)で(テレンス)ウットベリーに気持ちよく決められたりとか、自分たちがゾーンをやっているときに、ゾーンのチームルールが守れていないところでやられてしまったりとか、そういったところかなと思います。
ーゾーンを多用した意図は
一番はファウルケアっていうのは正直あるとこですし、どうしてもベルだったり、ホリフィールドだったりが足が動かなくなってしまってきてるのもあって、元々使う予定ではあったんですけど、ちょっと予定よりは早く使った感じです。
ーメンバーを欠く中で第1戦では勝利もした。第6節の収穫は
何よりも一勝取れたっていうところだとは思います。分からないですけど、正直なところ誰も僕らが勝つとは思っていなかったと思います。そこでやっぱり勝つことに意味があるし、そこは非常に大きかったかなと思います。
(芋川 史貴)