Bリーグ1部は23日、各地で第17節が行われ、大阪エヴェッサは敵地での新潟アルビレックスBBとの第1戦を91-81で勝利し、通算2連勝。西地区3位の名古屋ダイヤモンドドルフィンズに1ゲーム差に迫る4位とした。新潟は前節・京都ハンナリーズ戦からの連勝が2でストップした。
第4Qに14-0のラン
第1クオーター、大阪はこのクオーターだけで9得点を記録したジョシュ・ハレルソンを中心に攻めるも、ロスコ・アレンが7得点を記録した新潟が20-19で1点リード。
第2クオーターは両社譲らずシーソーゲームの展開が続くも、残り1分23秒から新潟が7-0のランを決め、9点リードで折り返す。
第3クオーター、前半は無得点に抑えられていた大阪のディージェイ・ニュービルが本領発揮。開始4分27秒の間に8得点稼ぎ、大阪が1点差まで詰め寄る。その後はお互いに点を取り合うアップテンポな展開となるが、残り21秒で新潟のアレンがレイアップシュートを決め、63-61と2点リードで最終クオーターに突入。
第4クオーター、接戦の中で流れをつかんだのは大阪だった。
68-69と1点ビハインドの残り5分47秒にアイラ・ブラウンが逆転の3ポイントシュートを沈めると、そこから橋本拓哉、ニュービルらが得点を次々に重ね、およそ3分間で14-0のランと爆発。敵地での第1戦を10点差で勝利した。
ニュービルが後半だけで18得点
大阪は後半だけで18得点を挙げたニュービルを中心に後半だけで58得点を記録するなど、自慢のオフェンス力を発揮。ニュービルのほか、橋本がチーム最多の21得点(後半だけで13得点)、ブラウンが17得点、スタツが16得点、ハレルソンが16得点と5人が15得点以上を記録した。
序盤は外国籍選手のチーム合流の遅れや主力選手のケガもあり、9勝11敗と出遅れた大阪だが、昨年12月13日の琉球戦勝利を皮切りに8戦6勝と調子を上げている。特に、メンバーがそろったことでチームオフェンスが噛み合い始め、この試合では37のフィールドゴールに対し、29のアシストを記録。パスがよく回り、1人に的を絞らせないバランスよさがオフェンスの武器となっている。
エースである橋本もチームに手ごたえを感じ始めている。
「オフェンスではケミストリーが良くなってきたと思います。最初(選手の)合流が遅くて、どこのチームもそうなんですけど。
特にディージェイ(・ニュービル)が合流が遅かったので、本当にディージェイが入ってきてから違うチームになったと思います。
すごい攻撃的なポイントガードだと思うので、その部分では僕たちシューターも活きますし。自分の仕事はシュートだと思うので、そこの部分は調子のいい悪いに関係なく打ち続けていきたいと思います」
ディフェンス面の進化が鍵
現在、西地区3位・名古屋に1ゲーム差の4位。さらなる上位進出へ、オフェンスだけでなくディフェンスの進化が必要だと橋本は語る。
「出だしとディフェンスの部分では課題が多いというのはこのチームの反省点。まだコミュニケーションのミスなども多いので、そのクオリティをもっと上げていきたいと思います」。
チャンピオンシップ争い、そして優勝争いが激化する後半戦。チームの士気が高まってきた大阪が、争いをさらに面白くしてくれそうだ。