ファイティングイーグルス名古屋が琉球に1勝1敗 笹山貴哉も納得「一つ乗り越えられた」
名古屋ダイヤモンドドルフィンズの笹山貴哉©Basketball News 2for1
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 Bリーグ1部(B1)は1月31日と2月1日の両日、各地でレギュラーシーズンの第21節が行われ、西地区10位のファイティングイーグルス名古屋はホームの名古屋市枇杷島スポーツセンターで、同地区4位の琉球ゴールデンキングスと対戦した。

 第1戦、ショーン・オマラ保岡龍斗がチームをけん引し、FE名古屋が流れをつかむ。並里成もスクリーンを巧みに使いながら得点を重ね、第1クォーターで一時二桁のリードを奪う。しかし、その後はシーソーゲームの展開となり、第4Qはデイミアン・ドットソンにこの日5本目の3Pを許して同点とされると、最終的には85-88で惜しくも敗れた。

 翌第2戦は序盤から両チームともに決定力に欠け、ロースコアの展開となる。後半は堅守でリズムをつかむと、ヴィック・ロー、ドットソンに的を絞って守り、琉球のオフェンスを停滞させることに成功。第4Qは笹山貴哉のペイントアタックが効果的に決まり、リードを一気に広げると、最後は73-61で快勝。第21節を1勝1敗で終え、通算成績を14勝21敗とした。

 FE名古屋は第2戦では、ジャモルコ・ピケットが19得点、ショーン・オマラが14得点12リバウンドのダブルダブルを記録。チームで23本中22本のフリースローを沈め、勝利を引き寄せた。

試合後の記者会見ではルーベン・ボイキンスーパーバイジングコーチ(SVC)、笹山貴哉須藤タイレル拓が記者の質問に答えた。

ルーベン・ボイキンSVCの琉球戦後コメント

――琉球戦(第2戦)の総括

今日(第2戦)はすごく良い試合だったと思います。試合の序盤からインテンシティー、集中力、遂行力も高かったです。特に昨日(第1戦)のような悔しい負けからしっかり切り替えて、今日の試合に臨むことができたという点では本当に選手たちを誇りに思います。

第1戦に続いて、今日もリバウンドで勝つことができ、そこもかなり大きかったです。3P、2P共にフィールドゴールの確率は低くなってしまったんですけど、打てたショットの質としては打ちたいものばかりだったので、チームとして勝ち取ったチームショットを打ちながら素晴らしいチームウィンにつながったと思っています。特にファストブレイク、トランジションでの得点も伸びましたし、自分たちのやりたいペースが40分間遂行できた良い試合だったと思います。

琉球さんは素晴らしいチームで、勝つのは本当に難しいんですけれども、選手スタッフ全員がゲームプランを深く理解して臨んでくれたことが大きな1勝につながったと思っています。素晴らしいチームで桶谷HCには大きなリスペクトを抱いています。これからも琉球さんのようにタフなチームになれるように、頑張っていきたいと思います。

記者の質問に答えるルーベン・ボイキンSVC©Basketball News 2for1

――フリースローを多く獲得して正確に決めていた。琉球の強力なセンター陣相手にどう向かっていったか

試合前に話したことの一つにフィニッシュストロングという話をしました。正直あまりフリースローを打てるとは思ってはいなくて、厳しい試合になるだろうと予想していました。どんなファウルの基準が設けられたとしても、アタックし続けようと話していました。クーリー選手もカーク選手も身体がすごく強いので、怖がっていたら何もできないと話をしました。それをしっかり受け入れて、遂行してくれたのが素晴らしかったと思います。あとペースが速いというのが自分たちの強みなので、そこからフリースローを得ることにつながったと思います。

リバウンドのところも同様に、やはり琉球さんに2試合ともリバウンドで勝つというのは簡単ではありません。やはりそこは誇りに思っています。リバウンド、ショットのセレクションのところ、セカンドチャンスポイントも伸びましたし、フリースローラインに立つというところでも、正しい方向にチームが進んでいると思います。これからもビルドアップし続けて、チームをもっと向上させていきたいと思います。

笹山貴哉の琉球戦後コメント

――琉球戦(第2戦)の総括

まずは、昨日(第1戦)の負けから、みんながしっかりとマインドを切り変えて、勝つというところにフォーカスして、結果として勝てたことはすごく良かったと思います。本当に琉球さんは素晴らしいチームですし、この二日間タフになるのは分かっていた中で、昨日は自分たちが自滅というか、ここ何試合か続いていた同じような負け方をしていたので、そこを一つ乗り越えられたのは大きいと感じています。まだまだ成長できる部分はたくさんあると思うので、この結果に満足せずに来週につなげていきたいと思います。

――ここ数試合ゲームクロージングに課題があったが、この試合では終盤も崩れなかった。一番の要因は何だと考えるか

得点はもちろん取れていましたが、一番変わったところはディフェンスの部分で最終の本当に大事なところで相手のキーポイントになる選手をしっかりみんなが熱く守れていたことが大きいと思います。それでもロー選手は素晴らしい選手なので、タフショットを決めてきてはいたんですが、タイムアウト時も確認して、ベンチメンバーも出ている5人も共通意識としてロー選手とドットソン選手を止めようと的は絞れていたので、いいディフェンスで守れて良いオフェンスをもたらしたことが大きいと思っています。

あとはビッグラインナップをしいてくる相手に対して、ビッグマン二人をアタックするメンタリティーを僕自身意識していて、テンポを上げる意識をしている中で、第1戦はペイントタッチが少なかったので、昨日よりペイントタッチを多くすることを個人的には意識していて、それがうまくいった印象です。

記者の質問に答える笹山©Basketball News 2for1

――PGとして我慢の時間帯に意識していることは

本当に、当たり前のことを当たり前にできるかが大事。熱くなって、少しビッグプレーを求めたり、疲れから集中力もそうですけど、ちょっとしたことを疎かにしてしまいがちですけど、ああいう時間というのは、自分たちがやるべきことをやる、空いているノーマークの人にパスをするだとか、当たり前のことを当たり前に積み重ねることが得点にもつながりますし、相手が一番嫌なことだと思います。

今日は須藤選手がリバウンドに絡みにいって、やはり彼のような選手が後ろからリバウンドに絡みに行くというのは、ビッグマンは絶対に嫌だと思います。でも、それを彼自身ちゃんと理解しきれていない。今日は一本、二本でも絡みにいって、彼がああいうリバウンドを一本取ってくれるだけで流れってすごく変わるので。些細なことですけど、一本頑張ってリバウンドを取りに行くだとか、ルーズボールを取るだとか、レイアップをしっかり決めきるとか、本当に当たり前のことなんですけど、それがここ何試合かの僕たちに足りない部分だと思うので、そこを僕は若い選手たちに声をかけ続けています。並里選手と僕はタイプの違うPGなので、そこを強調しながら進めていきたいと思います。

――昨シーズンまでFE名古屋に在籍していた佐土原遼と対戦してみての感想は

今日も第3Qの最後にビッグスリーを決めてきましたし、勝負強い選手で、日本人選手としてあれだけフィジカルにできる選手は数少ないと思うので貴重な選手だと思います。彼自身は(琉球の)あのビッグラインナップの中で自分をどう生かしていくのか、もがいて苦しんでいる中で、その先に彼が得るものがたくさんあると思います。彼もそんな下を向くような選手ではないので、心配はしていないですけど、でももっと活躍できる選手だと思うので期待しながら。

(今節を)2連敗せずに1勝1敗で分けというのは、良かったかなと思います。お互い良いシーズンを終えられるように、僕も応援しながら見たいなと思っています。

須藤タイレル拓の琉球戦後コメント

――琉球戦(第2戦)の総括

昨日(第1戦)の課題を修正して、琉球を61点に抑えたというのは僕たちのディフェンスがすごく良かったのかなと思います。

――ビハインドで迎えたハーフタイム、どういった話をして後半に入ったか

僕たちがビハインドの中でも、相手を36点に抑えていたので、良い形でディフェンスはできていたと思います。オフェンスは保岡さんが何本かフリーのシュートを外したり、天昇(杉本)さんが外したりしていたけど、オープンな形は作れていました。

後半、相手がアグレッシブ来るだろうと予想して、それに怖じ気づかずにしっかり向かっていこうとルーベンコーチの話がありました。それをしっかり良い形でコーチが言った通りにできたと思います。

記者の質問に答える須藤タイレル拓©Basketball News 2for1

――笹山からも評価されたリバウンドへの飛び込みについて

自分は跳躍力があるので(リバウンドに絡むべきですが)、ディフェンスの時にリークアウト(リバウンドに参加せず速攻をねらう)してしまう癖がある。そこはよく言われていて、今日は自分のマークマンはあまりリバウンドに行かない選手だったので、自分が積極的に取りに行かなきゃなと。昨日も取れていない場面が何回もあってそこから相手が取って、キックアウトしてスリーを打たれてという場面がよくあったので、今日はもうしっかり自分が取りに行く意識でいきました。二つしか取ってないですけど、大きな二つだったのかなと思います。自分が積極的にリバウンドに飛び込んで絡んでいかないといけないと改めて思いました。

――ここ数試合接戦に持ち込めていることは自信につながっているか

自信と悔しさと50-50だと思います。大阪戦の後も、昨日の琉球戦の後のミーティングでも、試合の内容としては勝ち試合であって、自分たちのやっていることは良い方向に進んでいる、最後の数分の時にどうできるかというのが自分たちの課題だとJJ(ジェレミー・ジョーンズ)やオマラ選手も話していて、それが完成形では無いけど、今日実ったかなと。一つ山を越えられたと思います。次の試合でも積極的に攻めて、アグレッシブにディフェンスして、どんどん走って、その形をしっかりこれからも保っていきたいです。

(高久理絵)

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