名古屋ダービーに敗れた名古屋ダイヤモンドドルフィンズ CS進出へ課題は「一貫性」と「貪欲さ」
22得点を挙げた名古屋ダイヤモンドドルフィンズの今村佳太©Basketball News 2for1
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 Bリーグ1部(B1)は5日各地でレギュラーシーズン第23節の試合が行われ、中地区4位の名古屋ダイヤモンドドルフィンズはホームのドルフィンズアリーナで同6位のファイティングイーグルス名古屋と対戦した。

 名古屋Dは序盤、0-9のランを許し、FE名古屋に流れをつかまれると、27-36と9点ビハインドで前半を折り返す。後半、第3クォーターに一時14点差まで差が開くも、今村佳太が終盤にオフェンスリバウンドからのセカンドチャンスを決め、4点差に。佐藤卓磨が4Q開始直後に3ポイントシュートを決め1点差まで詰めたものの、その後はFE名古屋のオフェンスを抑えることができず。再度引き離され、最終的には73-85で敗れた。

 名古屋Dは今村が22得点、スコット・エサトンが18得点10リバウンドのダブルダブルを記録するも、名古屋ダービーに敗戦。通算22勝18敗とし、同日に勝利した同地区5位のサンロッカーズ渋谷とはゲーム差なしとなった。次戦は12日にアウェイで同地区首位の三遠ネオフェニックスと対戦する。

 FE名古屋戦後の記者会見ではショーン・デニスHCと今村が記者の質問に答えた。

ショーン・デニスHCのFE名古屋戦後のコメント

ーFE名古屋戦の総括

 FE(名古屋)のシューティングは素晴らしかったです。大事な時、大事な場面でショットを入れたし、うちが波に乗れるかなと思った時に、相手が大事な3ポイントシュートを入れて、何度か7点、10点差で抑えられました。残念なのは、うちはスクランブルディフェンスにプライドを持っているんですけど、それが全然できなくて、出だしもフラットにスタートして、それは自分の責任だと思っています。どうやったら皆準備させて、メンタル的に準備できるか考えていかないといけないです。

名古屋Dのショーン・デニスHC(手前)©Basketball News 2for1

−次節アウェイでの三遠戦に向けての強化ポイントは

 今の段階では分からないです。まだ1週間あるし、ビデオを見て試合を振り返ってみて、2回練習したら分かるかもしれないです。今は分からないです。

−40試合終えての評価と残り20試合をどう戦っていくか

 振り返って評価するとすれば一貫性のないところです。先週(佐賀戦)はとても良いショットが入ったのに、今日(FE名古屋戦)は(3Pが)5/38。一貫性がない中、22勝18敗だと思います。もう少し個人のディフェンス、チームディフェンスにプライドを持って、努力を、頑張りをもう少し見せていかないといけない思います。そこも今後は「一貫性」を持ってやらないといけない。

今村佳太のFE名古屋戦後のコメント

−FE名古屋戦の総括

 シンプルにディフェンスのところでの正しいポジショニングであったり、コミュニケーション不足だったりがあり、FE(名古屋)さんのオープンスリーを確率良く決められてしまったなというのもあります。一方で自分たちとしてはオープンなスリーは打ててはいたんですけど、入りきらなかったのは、選手たちの責任でもあります。僕個人としてもオープンシュートは打っていたんですが、それが入らないというのは個人として責任を感じている部分でもあります。

 チームとしてもっともっと、3ピリ(Q)が終わったタイミングで4点差にまで追い上げていたので、そこを自分たちの流れにもう1回できないのは今のチームの弱さかなと思っています。そこは今課題かなと思います。試合は続くので、しっかりコミュニケーションを取って、改善できるように準備していきたいなと思います。

チームをけん引した今村©Basketball News 2for1

ー3Q終盤にどう気持ちを上げていったか

 打っているシュート自体は悪くないとずっと思っていたので、プルアップシュートであったり、FEさんのコミュニケーションのミスによってピックアンドロールからオープンになった状態が試合を通して何本かあったので。シュート自体は悪いシュートとは思っていなかったので、選手間同士でも、チームでも話していましたけど、アグレッシブに判断していこうと話していたので、そこまでマインドを変えることはなかったですけど。チームとしてずっと10点差をひっくり返せない中で、メンタル的にもう少し自分が鼓舞しなければいけない、我慢をさせ続けないといけないと感じていたので、そういう積み重ねが、粘り強さがシュートに繋がったかなと思います。

−レギュラーシーズン残り20試合をどう戦っていくか

 一戦も落とせない。今日(5日)の敗戦は正直痛いですし、取らないといけない試合だったなと思います。また来週水曜ゲーム、三遠ネオフェニックス戦があります。どんな相手であれ、自分たちの正しいバスケットボールをすることが大事だと思います。そこをゴールにするのではなく、自分たちが勝つことが試合としてのゴールだと思っているので「貪欲さ」であったり、どういうプレーが勝利につながるかということを、選手、チームが試合の中で強調していかないといけない部分だと思っている。そこの部分をもう一回考え直して臨みたいなと思います。

(榊原かよこ)

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