Bリーグ1部(B1)は、10日から12日にかけて各地でレギュラーシーズンの第17節が行われ、中地区3位のシ-ホース三河は11日と12日の両日、アウェイの青山学院記念館で同4位のサンロッカーズ渋谷と対戦した。
第14節から6連勝で迎えた第1戦。序盤にSR渋谷に9-0のランを許し、引き離される展開に。後半、第4クォーターに最大5点差まで詰め寄ったものの、74-83で敗戦。連勝記録は「6」でストップとなった。
翌日の第2戦では、序盤からギアを上げた三河が第1Q終盤から第2Qかけて18-0のランを決め、主導権を握る。しかし、9点リードで迎えた第3Q、SR渋谷の強度の高いディフェンスの前に得点が停滞。第4Q中盤には逆転を許し、リードを奪われる。それでも石井講祐がファウルをもらいながら3ポイントシュートを決める4点プレーで再びリードを奪うと、その後は両者譲らず。第4Q終了間際にSR渋谷のベンドラメ礼生が同点3Pを沈め、試合は延長戦へと突入した。延長戦ではSR渋谷をわずか3得点に抑える集中力の高さを見せ、最終的には80-69で勝利をつかみ取った。
第2戦では三河のダバンテ・ガードナーが25得点7リバウンド、ジェイク・レイマンが16得点11リバウンドを記録。同地区対決を1勝1敗で終えた三河は、第17節終了時点で21勝9敗とし、中地区3位を維持。同2位のアルバルク東京とは勝敗数で並んでおり、直接対決も1勝1敗とするなど、激しい順位争いを繰り広げている。オールスターブレイクを挟んでの第18節は、19勝11敗で西地区2位の島根スサノオマジックとアウェイの松江市総合体育館で対戦する。
第2戦後の記者会見では、ライアン・リッチマンHCとガードナーが記者の質問に答えた。
ライアン・リッチマンHCのSR渋谷戦後のコメント
ーSR渋谷戦・第2戦後の総括
昨日(第1戦)よりもより良いディフェンスが出来たと思っています。渋谷さんはユニークなチームですし、正確なディフェンスをしてくるチームに対して、自分たちが今日(第2戦)、昨日よりも良いディフェンスが出来たことがひとつ、大きな収穫だと思っています。試合終盤に自分たちのミスから追いつかれることがあったんですけど、しっかり延長戦で勝ちを自分たちに手繰り寄せることが出来た。この勝ちというものは自分たちにとってはとても大きいものだと思います。
ー第1戦からの修正点
大きな修正点の1つとしては、危機感をしっかり持ってプレーすること。オフェンスからディフェンスへの切り替えであったり、そういうところで昨日は準備出来なかったところがあるので、徹底して準備することがひとつの修正のポイントです。
その中で、渋谷さんはとてもしっかりコーチングをされているチームですし、素晴らしいチームだと思っています。そのチームに対して、自分たちが昨日と違って、今日は自滅をせずにプレーできたことはひとつ、大きな収穫だと思います。今節(第17節)でちょうど、半分シーズンが終わりました。その中でも、自分たちは日々これからも向上していかないといけないと思っていますし、今日のような、4Qの終盤であれほどのビッグショットをベンドラメ選手に決められた後でも、しっかり延長戦で勝ち切るということが出来たので、この経験というのは自分たちの今後の成長にとって必要な経験だったなと思います。
ーシーズン半分を終えての評価、CS進出に向けて
まだプレイオフついては考え過ぎたくないなと思います。渋谷さんもそうですけど、同じカンファレンスのチームと戦う時というのは、勝敗がすごく大事になってきます。その中で、昨シーズンでいうと、三遠(ネオフェニックス)に両日勝たないとプレイオフに行けないという状況で、2試合勝つことができたということもありましたし、(同地区で)戦うということは、そこに危機感を持ってしっかりやらなきゃいけないと思っています。
ただ、まだ30試合あって、半分終わっただけなので、自分たちとしてはそこを考えすぎることなく、残りの試合で自分たちのスタンダード(基準)を上げていくこと、自分たちのやりたいバスケットボールをしっかり表現できるように向上していくことというのが必要になってくると思っています。なので、今日のゲームを振り返ると、3Qでターンオーバーが多くて、相手に流れを持っていかれてしまったというのもそうですし、そういうターンオーバーが多いと、ホームでもそうですけど、アウェイゲームでもそういうミスを犯してしまうとなかなか勝つことが出来ない。そういうところは後半戦で、自分たちがチームとして『改善』、日々成長するためにやっていかなければいけないなと思っています。
ダバンテ・ガードナーのSR渋谷戦後のコメント
ーSR渋谷戦・第2戦後のコメント
今日はいい試合になったと思います。自分たちはチームとして、今日は出だしからハードに乗りこまなければならないと認識して臨んだ試合でした。渋谷さんとは同じ地区ですし、チャンピオンシップを競い合うチーム同士の対戦なので、ハードにプレーしなければならないと思いました。
ー第1戦からの改善点
リングに向かってアタックしていくことを意識した試合でした。昨日は(アウトサイドで)シュートを打ってしまったというケースがたくさん見られたので、今日はアグレッシブにリングに向かってアタックしていくことを意識しました。
ー延長戦での自身のプレーに対して
よかったかなと思います。チームとしても3ポイントをいくつか決めることができ、チーム全体での頑張りが出たオーバータイムだったと思います。
ーシーズン前半戦を終えて、自身の評価と今後に向けて
相対して、シーズン前半戦は良かったと思いますが、(自身としては)3ポイントのところがあまりまだ決めきれていないので、後半戦しっかりと決めきっていきたいと思います。
(インタビュー=金野恵理)