滋賀レイクス前田健滋朗HC、接戦落とし10連敗も前向く「良い部分も見えてきた」
滋賀レイクスの游艾喆(左)©Basketball News 2for1
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 Bリーグ・1部(B1)は11月30日から12月2日にかけて各地でレギュラーシーズンの第9節が行われ、西地区・滋賀レイクスは11月30日、敵地CNAアリーナあきたにて、東地区4位の秋田ノーザンハピネッツと対戦。滋賀は前半の15点のビハインドから徐々に巻き返し、第3クォーターには同点に追いつく。第4Qは均衡状態が続いたが、オフィシャルタイムアウト明けから徐々に離され、最終的には66-73で惜しくも敗れた。滋賀は10連敗で通算1勝14敗となった。

 29日にインジュアリーリスト抹消が発表され、この試合から復帰となったマーキース・カミングスは30分49秒の出場で14得点7リバウンドを記録。ブロック・モータムは、3ポイントシュート4本を含む31得点9リバウンドと獅子奮迅の活躍を見せるも、一歩及ばなかった。

 試合終了後の会見では、滋賀レイクスの前田健滋朗HC游艾喆が記者の質問に答えた。

31得点を記録したブロック・モータム(左)©Basketball News 2for1

前田健滋朗HCの秋田戦後のコメント

ー秋田戦の総括

 本日(第1戦)、たくさんの方に来ていただいて、試合をすることが出来て、非常に素晴らしい環境でやらせていただいたことに感謝している。試合に関しては、最初の14試合から出た課題をいかにクリアして、今日を含めた16試合を戦っていくかというところにフォーカスをして、改善した状況を(観客に)見せたいというところが一つ。また、今日の1試合をしっかり勝ちにいくというところで、準備して挑んだ。前半、15点のビハインドを背負った部分は、非常に試合を難しくしたなと思っている。その時は、オフェンスリバウンドを(秋田に)獲得されてしまって、そこからセカンドチャンスに繋がってしまった。前半だけで13点やられたので、そこのところで非常に苦しくなってしまったなと思う。また、試合を通してターンオーバー(が多く)、シュートで終わることが出来なかったというところが苦しい試合になったところかなと思う。

 一方で、我々がこのバイウィークで取り組んできたリバウンドの部分だったり、2ポイントシュートのディフェンスだったり、良い部分も見えてきたと思っている。ただ最後の場面で、チームとして「勝つ」には足りない部分、オフェンスでもディフェンスでも(そういうところが)出てしまったところが、今日の敗因かなと思っている。

 明日(第2戦)、40分通して「リバウンドをコントロールすること」と「レイアップを簡単にやらせないこと」、オフェンスに関しては「シュートで終わること」というのが非常に大事だと思っている。

指揮を執る前田健滋朗HC©Basketball News 2for1

ーインサイドにも強いカミングスの復帰について

 彼はうち(滋賀)にとって、ひとつの「モメンタム=勢いを持ってきてくれる存在」かなと思っている。彼の一つのリバウンドであったり、バスケットへのアタックであったり、フィジカルのディフェンスであったり。そういったものが他の選手たちに伝染するという風に思っているし、(仲間に)伝染させられる選手だと思っている。そういった意味でも、彼は(滋賀にとって存在の)大きい選手だし、彼が今日しっかりとプレー出来たことは、彼にとっても我々チームにとっても非常に大きかったかなと思っている。

ーカミングス不在を埋めた市岡ショーンの存在

 今日に関して、彼は良い活躍をしてくれたなと思っている。それはリバウンドのところでもそうですし、スクリーンだったり一つのディフェンスだったり、それはここ(スタッツ)にも出てるように、彼が出てる時間帯っていうのは(出場時間帯の得失点差が)プラス12。彼がコートに立つことで大きな動きをしてくれたと思っている。ただ、私としては彼はもっとできると思っているし、滋賀に来てからやってくれているところもあるが、昨シーズンまでに彼がどういったものを持っていて、どういったものを示せるかというところでいうと、正直いうともっと出来ると思う。そういったところがショーンに関しては自分が感じてるところです。

ー第2戦に向けて

 秋田へのディフェンスはインサイドだけじゃなく、フルコートでプレッシャーをかけているので、そこに関してなかなか突破できなかったというのは、そこは秋田さんの強みだと思う。オフェンスに関しては今日(ブロック・)モータムが31点とったが、チームとしては66点。チームとしては先ほども話した通り「シュートで終わる」機会であったり、フィジカルなディフェンスに対して突破していくこと。シュートがなかなか決まらない試合というのもあるが、その中でシュートを躊躇するのではなく打ち切る、それでオフェンスリバウンド入ってセカンドチャンスを獲得する、というのをやっていかなきゃいけないなと思っている。

 これまで自分たちがやってきたことを積み上げていく。オフェンスとバウンドはうち(滋賀)の強みだと最初の14試合で感じているので、そこをもっともっとやっていったり、うちが大事にしていることをもっと発揮する。クリアにするところはクリアにして、明日はよくしたい。

游艾喆の秋田戦後のコメント 

ー秋田戦の総括

 正直よくなかったです。台湾の代表で長い時間を過ごして(滋賀の)チームに戻ってきたから。なので、チームともっとコンビネーションを良くして成長していきたいと思っている。

先発PGとして出場した游©Basketball News 2for1

ータイトなスケジュールの中でのコンディションの維持方法

 パフォーマンスは良い時もあれば悪い時もある。良い時も悪い時も映像で振り返るようにして、そこで学ぶようにしている。

ーBリーグオールスタースキルズチャレンジ選出について

 楽しみにしているファンがいることに感謝している。そういうチャンスがあるからには、自分のスキルをしっかり見せたいと思う。

ー代表チームで一緒だった秋田のアルバシールとの対戦

 先日までチームで一緒だった彼(アルバシール)とこうやって日本で、Bリーグで別々の血チームで対決するのはすごく楽しい。彼のパフォーマンスは自分より良かったし、負けたというのがすごく悔しい。両方悔しいので明日はしっかりやり返して勝ちたい。

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