Bリーグ1部は23日、各地で第4節が行われ、中地区のシーホース三河はホームの刈谷市体育館で同地区の横浜ビー・コルセアーズと対戦。今季初の水曜ナイターゲームで、全てのクォーターで横浜BCの得点を上回り、78-59で勝利。通算3連勝で中地区3位に浮上した。
第1Q、スタートから横浜BCの松崎裕樹とゲイリー・クラークに連続で3ポイントシュートを許すも、その後は拮抗した展開に。34-28と6点リードで折り返した後半、3Qは須田侑太郎やジェイク・レイマン、石井講祐の連続得点で一気に三河がリードを広げる。4Qも終始主導権を握ったまま試合を終え、78-59で同地区対決を制した。
試合終了後、三河のライアン・リッチマンHCと石井、須田が記者会見で記者の質問に答えた。
ライアン・リッチマンHCの横浜BC戦後のコメント
ー横浜BC戦の総括
オフェンスもディフェンスも総じて良くできたと思っています。前半はオフェンスがあまり自分たちの思ったようにうまくいかなかったですが、後半はしっかり選手たちが修正をすることができて、44点を取ることができました。ディフェンスに関してもトランジションが得意なチームに対してファストブレークポイントを2点に抑えることができたというのは非常に良いパフォーマンスだったと思っています。
ー3Qのタイムアウトは選手たちにどういった話をしたのか
タイムアウトでは「オフェンスでボールをしっかりサイドチェンジして、ディフェンスをシフトさせよう。その中でペースを上げていこう」というに話しました。ただ、ペースを上げるというとフルコートのペースを上げるということを想像しがちだとは思うんですけれど、自分たちのチームでは、このリーグの性質上ディフェンスがすごくフィジカルなディフェンスをしてくるので、しっかりパスを信じて、自分たちの作り上げてきていることを信頼して、ハーフコートでもペースを上げようという話をしています。動きのスピードであったり、パスのスピードであったり、そういうものを上げようという話をしました。それをしっかり修正できたかなと思っています。
ー石井講祐の評価
今日(23日)のスタッツ見ていただいても分かるように、約11分プレーをしている中で+-が+11で10得点。本当にベテラン選手として素晴らしいパフォーマンスを出してくれてると思っていますし、プロとしてもしっかり準備をする選手ですし、ハードにプレーをしてくれる選手と思っています。そういう中でも彼は本当に今いいリズムでプレーできてるんじゃないかなと思っていますし、ここ2試合連続でバンクのスリーポイントを決めていて、それも練習しています。
石井講祐の横浜BC戦後のコメント
ー自身のパフォーマンスについて
開幕からずっとディフェンスだったり、試合のテンポを上げるためにコートスプリントしたりとか、そういうところは意識して、まずできていたので。そこからプラスシュートの部分で貢献をどうできるかっていうとこを探ってる中で、前節はいい形で(シュートを)何本か決められた。リズム的にはいい感触を手応えをつかめてはいるんですけど、まだ序盤でもありますし、これからも相手も対策してくるとは思うので「よっしゃ」みたいな感じでもなく、やっと仕事が今できているなという感触ではあります。
ーずっと変わらずにやっていること、逆に変えたことは?
シューティングとかそういうのは変わらずにやっているんですけど、本当に毎日の練習に対する取り組み方とか、チームに対しての発言だったり、見る視野とか、何かバスケットに対する取り組み方というものを今シーズン改めて見つめ直して、もう1回やっているので。そこが徐々にいいリズムにはなってきていると思う。それを続けていきたいなと思っています。
ーベテランとしてチームに伝えたいこと、他の選手に伝えていることは?
いい時はみんないいプレーができていたり、精神的にもいい状態でできるのは当たり前なんですけど、悪い時にどう立て直したりとか、下を向かずにもう一回気持ちを作り直して、チームとしてどれだけ戦えるかだと思う。劣勢になった時に声かけをしたりとか、そういう自分の姿勢で見せたりとか、そういうことは結構意識して特に今シーズンはやるようにしてます。
ー気にかけてる選手はいらっしゃいますか?
ベンチから出る、一緒に行ってるメンバーとは結構出たら「こういうふうにやろう」とかっていうのはコミュニケーション取っていることが多いので、(長野)誠史とか(角野)亮伍とか(西田)公陽とか(話を)しますし、ジェイク(・レイマン)とはお互いが絡んでやるプレーが多いので、お互いノーマークだったバスなんかは「今空いてたよ」とか、そういう話も結構します。須田とはチーム全体を見ての話というか、「もっとこういう瞬間にハドル組めるようになったらいいよね」とかチーム全体の話を結構することが多かったり、(西田)優大とかヨシ(久保田義章)とかと話したり、まんべんなく結構コミュニケーションは取っている。気づいたことだったり、逆にお互い気づいたことをシェアしたりとか、割とまんべんなく(コミュニケーションは)取れているかなと。
ーCSに出るためにチームにとって必要なことは
自分たちのストロングポイントを早く認識して、それを1試合、週末なら2試合本当どれだけ我慢強くやり続けられるかっていうところの勝負だと思う。そこは上位チームだったり、CSに出るチームは本当に変わらず激しさとか、そういう大事なところは結構変わらずやり続けられているチームがやっぱり上にいっていると思う。1試合できたから満足するんじゃなくて、常に毎試合毎試合そういう姿勢を見せるということが大事なんじゃないかと思います。
ー現状のチームの評価は
成長できていると思いますし、悪い流れになりそうな時も去年よりも堪えて、もう一回自分たちの方に持ってきたりとか、そういう力は徐々についてきていると思う。確実にステップアップできている手応えはあります。
須田侑太郎の横浜BC戦後のコメント
ー横浜BC戦の総括
出だしはちょっと上手いこと入れずに苦労したんですけど、セカンドユニットがしっかりと流れとリズムを作ってくれて、いい状態で前半を終えられたかなと思っています。(横浜BCの)得点も30点以下で終えたので、そこは良かったと思います。後半、よりディフェンスをインテンシティ高くやって、自分たちのペースでしっかりバスケットをしようという話を選手内でして、後半は(三河が)44点。しっかりと(得点を)取れて、ディフェンスもしっかり守れて60点以下に抑えられたというのは非常によかったですし、横浜さんもすごくトランジションが特徴的なチームなんですけど、そこもしっかりと上手いこと抑えられて、終始自分たちのペースで40分間しっかりとドミネートできたかなと。
前節は出場できなくてチームに迷惑かけた分、しっかりと仕事しないといけないという思いで今日(23日)臨んで、しっかりといい準備をして臨みました。良いペースでディフェンスからオフェンスっていうところで、いい流れができたので、シュートチャンスもありましたし、まだ加入して間もないところもあって、お互いのやりたいこととか、得意なこと、そういうものを擦り合わせている段階。僕自身も毎日毎日発見があるし、こういった試合を通して、「こういうふうに動いたらいいんだな」とかを本当に1プレー1プレー感じながらできている。まだまだ良くなると思うし、すごく伸びしろも感じるので、もっともっとチームメイトと一緒にプレーして、どんどん良くなっていきたいなと思います。
ー石井講祐が「須田とはチーム全体を見ての話をする」と話していたが、具体的にはどんな話をしている?
本当に全体的なプレーだけではなくて、シーホース三河としてのチームとしての話だったりとか、チームの方向性だったりとか、そういうものをすごく同じ考えというか似たような考えを持っているのがやっぱり石井さん。そういう意味で僕もすごく頼りにさせてもらっていて、いろんな話をさせてもらっている。すごく助かってますし、石井さんもキャリアの中で何度も優勝してきて、そういうチームで経験されているので、やっぱり僕と石井さんが多分そういう経験をこのチームの中ではしていると思う。そういうものをしっかり共有しながら、チームにもしっかりと伝えていきながら、CSを取るチームは(どういうことが必要か)だとか、何かそういうものを2人でいろいろ話し合いながら。日々切磋琢磨してるっていう感じです。
ー以前、「CSに出るチームは球際や数センチを取れる選手やチーム」と話していた。今の三河に必要なことは?
本当にそこは変わらずといいますか、中地区がすごく競争が激しいという現状の中で、本当に力が拮抗していると思うんですけど、でもフィフティフィフティのボールだったりとか、1つのリバウンドだったりとか、そういうものを取り切れるか取られるかで、結果は大きく変わってくると思う。CSの後も考えた時にやっぱりどこで勝敗がつくかって多分そういうところなんですよね。
そこをいかに取り切ったりとか、決め切ったりとか、やっぱりその細かいディテールの部分で優勝できるできない、CSに出る出ないというのは決まってくるということは経験上分かっている部分なので。そこは自分がまず率先して体現することもそうですし、そういうところで伝えていくのもそうだし、そうやってこの三河というチームがよりよくなっていけるように働きかけをするのは僕自身の一つの役割だと思う。以前言ったことは変わらずに、本当にそこで勝負が決まると言っても過言ではないので、そういう細かいディテールでしっかりこだわって戦っていきたいと思っています。